- 1 : 2021/10/26(火) 00:44:53.769 ID:fdE4XbPh0
- 語りますね、まず穀物がサルを人間にしたところから!!!!
- 2 : 2021/10/26(火) 00:45:12.392 ID:ztFPb+mW0
- どうぞ
- 3 : 2021/10/26(火) 00:45:53.263 ID:2lBYttaK0
- ゴリラに米まぶしてくるわ
- 4 : 2021/10/26(火) 00:46:04.592 ID:fdE4XbPh0
- もしも間違ってるところもあったら教えて欲しいです、新しいこと知りたい
- 5 : 2021/10/26(火) 00:46:14.730 ID:j4Cjl+h/0
- キョンシーかな
- 6 : 2021/10/26(火) 00:52:05.724 ID:fdE4XbPh0
- それまでの人間は狩猟中心の生活で、富という概念は無かった。
分かりやすく言うと、自分一人で大きな獲物を捕らえたとしよう。けど肉はすぐ腐るし、どう頑張っても人間一人の腹では限界がある。
だからみんなでこの肉を分け合って、逆に自分が何も取れなかったときに他の人に分けてもらう。
これを繰り返して狩猟時代は成り立ってたんですね。 - 7 : 2021/10/26(火) 00:53:42.929 ID:oaqKC3z10
- 続けて
- 8 : 2021/10/26(火) 00:58:27.401 ID:lzw3UOnK0
- 狩猟時代に偶然見つけたチューリップが世界初のバブルを引き起こします
600万年くらい前の話です - 9 : 2021/10/26(火) 00:58:52.031 ID:fdE4XbPh0
- しかし出て来たのがコメ(穀物)
ここはコメで統一するけど、イネ科の植物って平原に生える。だから葉っぱとかをがんがん食べられてしまう環境にいる
なので、葉っぱには重要な栄養を流さず、根っこにたんぱく質を蓄える。そして発芽の為にでんぷんを種に送るのよね
だから種には栄養があるわけだけど、最初は見向きもされなかった
理由は簡単で、元々コメは熟すと勝手に地面にぱらぱら落ちていく仕様だったから
それを一粒一粒拾い集めるより獣追っかける方が楽だった - 10 : 2021/10/26(火) 01:03:31.588 ID:fdE4XbPh0
- しかしここで奇跡が起きる。熟しても種子がばらけない株が発見された!
植物的には致命的な欠陥だけど、人間にとっては最高に都合がいい
そして見つけた人間は、「この植物をもっと増やせれば、食料が安定して手に入るのでは?」って気づいた
これが農業の幕開け&人間が動物から抜け出した瞬間です - 11 : 2021/10/26(火) 01:06:02.669 ID:v35VUg3b0
- ほう
- 12 : 2021/10/26(火) 01:07:08.864 ID:v+LnsKK/0
- ④
- 13 : 2021/10/26(火) 01:18:34.113 ID:fdE4XbPh0
- 穀物は肉より長く保存できる。さらに、それを元手に増やすこともできる。持てば持つ程有利になり、そして保存できる=分配も可能。
これが富の概念の誕生ですついでに当たり前ながら安定した収穫を得るためには放置しっぱなしでは難しい・・・
そのために様々な試行錯誤が繰り返され、様々な技術の発展を促した。たとえば灌漑や農耕の道具の作成がそれにあたる
ついでに砦づくりや武器の制作など、戦う技術も向上した
結果富の概念と結びついて、より多くの成果を求めてムラ同士が争い、クニへとつながるのですわ - 14 : 2021/10/26(火) 01:22:28.536 ID:fdE4XbPh0
- 補足すると、コメで増えた人口を賄うためにさらにコメが必要になる→他所を襲うっていう理由もある
もちろんそれで得た食べ物でより集団は増えるから、さらにコメが必要になるここまでくると人間がコメ育ててんのか、コメに育てさせられるのかわかりませんね
- 15 : 2021/10/26(火) 01:29:59.849 ID:fdE4XbPh0
- 自分的に面白いなーと思うのは、農業って食料が満足に取れない地域でしか定着しないって点ですね
働かなくてもご飯が食べられる南の島とかではみんな農業しない。落葉樹林の多かった東日本も気温が変動するまで農業しなかった(人口密度は当時の西日本は100キロ平方メートルで10人程度、東日本は100人から300人は居たらしい)
農業って重労働なわけだから、みんなほんとはしたくない。結果として技術を持った農耕集団に狩猟民族がやられちゃう
結果、本来は有利な立場だったはずのグループが下剋上されていく・・・ - 16 : 2021/10/26(火) 01:37:14.092 ID:fdE4XbPh0
- 完全に日本史に寄っちゃったけど、コメは時代が下っても通貨としての価値があった
もちろん銭もあったけど、戦国時代なんかそれぞれ自分で手いっぱいだから、発行元によって混ぜ物があったり粗悪品が混じる
さすがにこれを混ぜ物なしの綺麗なものと等価交換は難しい。けど、コメは銭と違い「食べられる」というでっかいアドバンテージがある
人間みんなお腹が空く。つまり、絶対に需要が発生する - 17 : 2021/10/26(火) 01:40:24.980 ID:fdE4XbPh0
- とまあ、そんな感じで使われていたので戦国時代が落ち着いてからは新田開発ブームに入る
リアルで田んぼから金がとれるからむしろやらない理由がないちなみにこれをやりすぎて大インフレ起こして始まるのが享保の改革
- 18 : 2021/10/26(火) 01:42:21.642 ID:v+LnsKK/0
- んなるほど
- 19 : 2021/10/26(火) 01:48:16.077 ID:fdE4XbPh0
- やっと世界史に戻るけど、コメはマジでチート
江戸時代でも一粒植えて20~30倍は収穫できた。15世紀のヨーロッパの小麦だと3~5倍。現在だとコメは110~140倍、小麦は今でも20倍止まり
しかも水田であれば連作障害がない。結果狭い国土でたくさんの人を養える、つまり国力や文化が大いに発展するのです
よく海外の田園地帯とか広々としてのどかだなって思うかもだけど、つまりそれだけ広い面積を畑にしなきゃならなかったって話ですからね - 20 : 2021/10/26(火) 01:54:06.389 ID:fdE4XbPh0
- 追加でコメは栄養豊富。炭水化物にたんぱく質、ミネラルやビタミンもきっちり含んでる。唯一足りないのはアミノ酸のリジン。
しかしこれは大豆が持ってるのでみそ汁+ご飯で完全栄養食になる。
びば和食! - 21 : 2021/10/26(火) 01:59:20.514 ID:fdE4XbPh0
- 終始まとまりなくてごめんだけど、とりあえず保存のきく穀物をてにいれたことで、貯蓄、分配といったことが可能になり、富という概念を覚えた。
さらに農業に付随して技術が発展したことで生態から大きく変わり、動物から脱却した。この話のまとめとしては一旦こんな感じですね
- 22 : 2021/10/26(火) 02:06:36.704 ID:fdE4XbPh0
- 途中流しちゃったけど、チューリップも世界史的に重要な植物ですよね。おっしゃったようにバブルが有名。
蛇足ですがチューリップの名前の元ネタは、通訳が「このターバンに似た花は何だ?」と聞いての「チュルバン(ターバンの意)」。実際のトルコ語では「ラーレ」なんで、どっかでなにか間違ったんでしょうね - 23 : 2021/10/26(火) 02:10:59.407 ID:fdE4XbPh0
- チューリップがオランダで大流行したのは、その寒い国土にあるのではないでしょうか。厳しい冬を乗り越えた先に春を告げる美しく鮮やかな花・・・惚れこむのもちょっとわかる気がします
しかも当時オランダは東インド会社設立でイケイケでしたからね。国内にはお金がたくさんあったんです。
結果、人はこぞってチューリップを買い求め価格が高騰していくのです - 24 : 2021/10/26(火) 02:18:55.316 ID:fdE4XbPh0
- そしてとうとうチューリップはステータスにまで上り詰めます。ものによっては一般人の年収の十倍の値がつくものもあったとか。
余談ですがこの際に最も高額で取引されたのは「ブロークン」という品種ですね。花びらに縞模様がある変わった趣向の姿です。スレ主も好きなのですが・・・
でもこれ、現在は品種として登録されていないんです。理由はこの独特の色合いは品種改良ではなく病気でもたらされたものだからですね
本来であれば、親から子に病気がうつることは無いのですが、チューリップは球根で増やすという特性上全てのチューリップに模様が出るんです・・・ - 25 : 2021/10/26(火) 02:26:23.748 ID:v35VUg3b0
- んでんで
- 26 : 2021/10/26(火) 02:28:09.403 ID:fdE4XbPh0
- 脱線しましたが、こうして天井知らずに球根の価格は上昇し続け、結果としてだれも手を出せないような値段になってしまいました。
そしてある日「チューリップってこんなに価値あるんだっけ?」とみんなが気付いて誰も買わなくなっちゃった・・・。価格とは需要と供給によって決まるものです。
当然チューリップは大暴落を起こし、世界初のバブル経済となりました。
オランダの経済に大打撃を与え、結果世界の金融をオランダからイギリスへと移すきっかけとなったこの花も語る上では外せませんよね - 27 : 2021/10/26(火) 02:29:07.337 ID:fdE4XbPh0
- もしもオランダがバブルで沈んでいなかったら、歴史は大きく変わっていたでしょうねぇ・・・
- 28 : 2021/10/26(火) 02:30:29.496 ID:3su3gyJG0
- カカチャンネル並の内容の薄さで草
アカデミックな教育全く受けたことなさそう - 29 : 2021/10/26(火) 02:32:41.980 ID:fdE4XbPh0
- さて、次にジャガイモについて語りたいな・・・と思ったのですが。探すとジャガイモについては偉大な先達がいらっしゃいましたので、リンクを張ってお茶を濁させてもらいます。
しかし一部補足できる情報がありましたので、それについてだけちょこっと触れさせていただきますねhttps://swallow.5ch.net/test/read.cgi/livejupiter/1623331096/
こちらになります。大変興味深い内容でしたのでお時間ある方はぜひ!
- 30 : 2021/10/26(火) 02:48:48.153 ID:fdE4XbPh0
- ジャガイモは持ちかえった後、普及させるまでが大変だったとスレ内で触れられていましたが、本当に大変だったんです
聖書に書いていないということ、ジャガイモの外見、そして変な増え方、それとアクというか、どこに毒があるかを知らずにジャガイモの芽や葉まで食べて中毒を引き起こす人が出てきてしまったからですね。さらに蛇足ですが、芋はひとりでに増えますから、性的に不純とされてたようです。そして魔女裁判に掛けられて、直火であぶられる刑を受けたという記録が残っています。ぜひ塩とバターを用意して同席したかった・・・
話を戻しますが、もちろんドイツのほかにもジャガイモの可能性に目を付けた国がありました。イギリスとフランスです
まずイギリスですが、ジャガイモ普及のためにエリザベス一世ご自身がジャガイモパーティを開かれたのですが・・・シェフがジャガイモの調理法を知らなかったことから葉や茎も使って料理してしまい、女王がソラニン中毒になるという事件を引き起こします
残念ながら偏見は却って強まる結果となり、かなり後までジャガイモは食されませんでした - 31 : 2021/10/26(火) 02:57:19.206 ID:fdE4XbPh0
- 次にフランスですね。フランスは結構スマートなやり方でした。
普及のためにルイ十六世がジャガイモの花(わりとかわいい)をボタン穴に飾り、王妃のマリー・アントワネットにも花飾りをつけさせたんです。この宣伝効果は絶大で、鑑賞用として王侯貴族の間で競って育てられることになります。
そして機を見計らい、国営農場の展示栽培にて「これはジャガイモと言い、非常に美味で栄養に富むものである。王侯貴族が食べるものにつき、コレを盗んで食べたものは厳罰に処す」とお触れを出しまして。
ダメ押しとばかりに大げさに見張りを付けました。しかもそれもわざと昼は厳重に夜は手薄に・・・
結果としてジャガイモの盗難が続出し、庶民に広まっていきました - 32 : 2021/10/26(火) 02:57:56.928 ID:sAC2HxDH0
- 思ったより長かったあとで読む
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