高市早苗、統一教会に「総理就任は天の願い」と大絶賛されていた

統一教会の組織は、衆・参議院や自民党総裁選など、選挙の局面ごとに動向を把握するために奔走し、「応援」する候補を選別した。選挙区ごとに数万人に及ぶ組織的な「票の割り振り（票集め）」が行われたり、後援に積極的に関与したりした情況も捉えられた。

徳野元会長は「『選挙応援』を通じて国会議員や自民党トップ級の大物幹部らとより深い信頼関係を築いていくことが、最も現実的で効果的な『アプローチ』である」とし、「韓日トンネルプロジェクトが社会的影響を及ぼすことができるよう、組織的戦略を駆使して推進しようとしている」と記した。2021年の衆議院選挙直後には、「私たちが応援した国会議員の総数は自民党だけで290人に達する」と総裁に報告した。

安倍晋三元首相も、参議院選挙を20日ほど後に控えた2019年7月2日、統一教会の関係者らと20分間面会し、故郷の友人である北村経夫（きたむら・つねお）候補を応援してほしいと要請した。

徳野元会長は、「（安倍首相が）北村経夫議員をわが団体がどこまで応援するのか、その決意を聞きたがっていた」とし、「『今までの票は10万票だったが、今回は30万票を目指し、最低でも20万票を死守する』と宣言すると、（安倍氏は）非常に喜び、安心したようだった」と伝えた。

彼は安倍元首相に対し、「今後も日本をより正しい方向に導いてほしいという激励の意味」として、ブランド物のネクタイも「プレゼント」したという。文書は2021年11月、教団に近い議員12人を挙げ、安倍元首相をその筆頭に据えた。

文書には、高市早苗現首相（※訳注：記事内での呼称）の名前も32回言及されている。2021年の最初の自民党総裁選出馬当時は、「安倍首相が強く推薦しており、神奈川県の後援会がわれわれと親しい関係にある」とし、「（高市氏が）総裁になることが天の最大の願いだ」と書かれていた。

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