江戸の農民　年貢減を訴えただけで14人も首を撥ねられてしまう

　直訴で藩政刷新 「天明義民」しのぶ
柏崎西山町　５年に１度の慰霊祭

　約２５０年前の江戸時代、椎谷藩の圧政に苦しんだ領民が、一揆ではなく嘆願、直訴という平和的手段で藩政刷新を勝ち取った「天明義民事件」の慰霊祭が９日、
新潟県柏崎市西山町二田の二田物部（ふただもののべ）神社で行われた。地元住民らが、武力に頼ることなく領民を守った先人をしのんだ。

天明義民事件は安永、天明、寛政年間（１７７２～１８０１年）、柏崎市椎谷や西山地区を領地としていた椎谷藩を舞台に起きた約２０年間の騒動。

　財政難にあえぐ藩が農民に対し、過酷な年貢の取り立てや度重なる年貢の前納を命じた。困窮した農民や庄屋は藩の弾圧を恐れず、
江戸を目指し、幕府に窮状を直接訴えた。幕府の評定所が訴状を取り上げ、藩主は隠居となり、藩政改革につながった。

　一方で、多くの犠牲者も出た。一連の闘争で椎谷藩から死罪を言い渡された庄屋、農民の代表１４人は「天明義民」と称されている。１９２２年には二田物部神社の境内に顕彰碑が建立された。

https://www.niigata-nippo.co.jp/news/local/20210812635007.html

これも伝統か