【文化】不倫は殺人よりも重罪 江戸時代の「罪と罰」 盛岡で藩政資料展

江戸時代に盛岡藩内で発生した事件について書かれた藩政資料を解説するテーマ展「罪と罰」が盛岡市内丸のもりおか歴史文化館で開かれている。武士が酒に酔って刀を振り回したり、不倫のもつれから殺人事件に発展したりするなど、事件の経緯から処罰までをたどることができる。２月１５日まで。

　同館には、犯罪記録「刑罪」「諸刑罰」や、家老の業務日誌「盛岡藩家老席雑書」が約２２０冊保管されており、その中から１５冊を展示し解説している。

　盛岡城の車門で発生した抜刀事件では、酒に酔って刀を振り回した下級武士は、給料を召し上げられたあげく藩から追放された。車門に至るまで武士を通過させてしまった門番８人も給料を召し上げられた。

　妻の不倫相手を夫が刺殺した事件では、不倫を認めた妻が火あぶりの刑に処された一方、殺害した夫は無罪だった。現代と違い、江戸時代は不倫は殺人よりも罪が重かったことがうかがい知れる。

　学芸員の福島茜さんは「時代が変わっても人の犯す罪はあまり変わらないが、倫理観の違いなど、江戸時代に罪をどう捉えていたのか資料から読み取ることができる」と話す。

　午前９時～午後６時。一般３００円など。【安藤いく子】

ソース
http://a.msn.com/01/ja-jp/BB1crnpE?ocid=st