防衛省、原子力潜水艦の保有を検討へ VLSの搭載も視野に 有識者会議の提言受け

装備品の輸出を巡っては、「防衛産業の販路拡大を通じた成長につながる」とし、「積極的に推進すべきだ」と提案した。
輸出は現在、防衛装備移転３原則の運用指針で〈１〉救難〈２〉輸送〈３〉警戒〈４〉監視〈５〉掃海――の「５類型」に該当する場合に限定されているが、日本と友好関係にあり、他国から脅威を受けている国への輸出については「制限を設けないとする考え方も一案だ」とした。

抑止力強化の具体策として、〈１〉無人アセットの本格的導入〈２〉ミサイル垂直発射装置（ＶＬＳ）搭載潜水艦〈３〉太平洋側における防衛態勢構築に資する防衛装備――の導入を挙げた。
ＶＬＳ搭載潜水艦は、長距離・長期間の移動が可能になるよう「次世代の動力」の活用を検討すべきだとした。現在主流のリチウムイオン電池より寿命が長い電池や原子力が念頭にある。

防衛部門から撤退する民間企業が出ていることを踏まえ、国営の工廠（こうしょう）（工場）の導入も提起した。防衛産業基盤強化へ向け、経営基盤の弱い中小企業の集約化を促すことも盛り込んだ。

防衛省の有識者会議、抑止力強化のための取り組み「不断に検討していくべき」…提言まとめる
https://news.yahoo.co.jp/articles/9645aa6acb9917ec94d28a53b938478e47859864