休日の部活動の地域移管　教員、教委ら戸惑い「中途半端」

教員の長時間労働を是正するため、文部科学省は1日、中学校や高校の部活動について、休日は学校の管理下から外して地域活動に移す案を「学校における働き方改革推進本部」で示した。部活動のあり方を変えることになるが、教員らはどう受け止めたのか。

　「負担軽減になる先生もいるだろう」。東京都新宿区の区立中の男性教員（52）は文科省案をこう受け止める。以前バドミントンの強豪校の顧問の時は土日のほとんどは試合や練習でつぶれた。「授業の準備もあるし休みがなくなるのはつらかった」と振り返る。ただ、「今回の案は中途半端な印象もある。移すなら全部移した方がいいし、教員がやるならその教員の授業時数を減らすことも考えるべきだ」と注文をつける。

　昨年度の全国大会に出場したさいたま市立南浦和中サッカー部顧問の神立朋次教諭（54）は「部活動は生徒と教員の学校生活を含めた信頼関係で成り立っている。休日も教員の指導を望む生徒の熱意や保護者の期待、部活動をやりたくて教員になった人の立場も尊重した上で制度設計をしていってほしい」と提言した。

　地域に移す場合、人材が確保できるかが課題になる。「大会運営も代わりにやってくれるのか。生徒がけがした場合の責任を負ってまで引き受ける人はいるのか」と実現性に疑問を持つのは東京都町田市立中でラグビー部顧問をしている男性教員（39）。「ラグビーを教えてくれる人は周囲にいない。できる部活動は限られてくるのではないか」とみる。

　外部人材の活用は一部の自治体で進んでいる。大阪市教委は2018年度から市立中で部活動指導員を配置し、今年度は全130校のうち8～9割で計約180人。人材バンクをつくり、学校側の需要と結びつけている。市教委担当者は「教員の負担減だけでなく、専門的な目で生徒を指導してもらえる利点がある」と強調する。

　部活動の問題に詳しい学習院大の長沼豊教授（教科外教育）は文科省案について「部活動が好きな教員には休日も指導を続ける道を残すなど、よく考えられた内容だ」と評価し、「安心して子どもたちを預けられる質の高い外部指導者を確保できるかが成否の鍵を握る。教育委員会がしっかりと育成に取り組む必要がある」と指摘する。将来的な部活動のあり方については「楽しみながら自主性や仲間づくりを学ぶ場と位置づけ、週1、2回に縮小すべきだ。本格的な指導を受けたい生徒は学校外の指導者に委ねるなどすみ分けを図っていくことが望ましい」と話している。【千脇康平、田中理知、大久保昂】

文部科学省が示した部活動改革案の骨子
・休日の部活動の運営を地域のスポーツクラブや芸術文化団体に委ね、教員を休日の指導から解放する

・休日の指導を希望する教員は、兼業許可を得た上で地域活動の一環として従事する

・教員の働き方改革や生徒の負担軽減の観点から、部活動の地方大会やコンクールのあり方を整理する

・2021年度から各都道府県に拠点校を設けて実践研究を進め、23年度から全国展開を目指す

毎日新聞 2020年9月1日 20時52分(最終更新 9月1日 20時52分)
https://mainichi.jp/articles/20200901/k00/00m/040/237000c

暑いから血液がドロドロになって血行が悪くなって吊ってるだけ

もう美しくもなんもないんやで。

大体、人材バンクで天下り利権でも作りたいと教員をさらにタダ働きと過労死しても責任
取りたくないが本音だろ