- 安倍晋三元首相銃撃事件から約1年半が過ぎたいまも、与党・自民党と旧統一教会の癒着の問題は解決の兆しが見えない。なぜこのカルト教団は日本で肥大し、政治家たちはそれを見過ごしたのか。米有力誌「アトランティック」に大きく掲載された長編記事を、全訳掲載する。
https://news.yahoo.co.jp/articles/779139b98960f9a98849b06dcc111cc51e5e0a93?page=1
- 安倍晋三は人生最後の日の朝、奈良にいた。
五重塔で知られる古寺と、神の使いの鹿で有名なこの地方都市にやってきた目的はいかにも事務的で、市内の主要駅に面した街路の広い交差点で、地元選出の国会議員の再選を訴える応援演説をするためだった。
安倍は2年前に首相を辞任していたが、日本の歴代首相で最長の在任記録を持つ彼の名前には非常に大きな重みがあった。その日は2022年7月8日だった。
詰めかけた群衆が撮影した写真を見ると、後ろになでつけられた髪、チャコールの眉、気さくな笑みで安倍本人とすぐ認識できる男性が午前11時30分頃、急ごしらえの演壇に上がり、片手でマイクを握る姿がうつっている。
その周囲を自民党支持者の集団が取り巻いていたが、安倍の後方に立つ男に気づく者は誰もいなかった。グレーのポロシャツにカーゴパンツ姿で、黒いストラップを肩にかけていた。男は他の群衆が拍手を送るなか、ただ立ち尽くしていた。
安倍の演説が始まって数分後、2度の大音響とともに上がった白煙が演説の言葉をかき消し、安倍は地面に崩れ落ちた。
SPがグレーのポロシャツの男に走り寄る。男の手には、長さ約40cmの金属パイプ2本を黒のビニールテープで束ねた手製の銃が握られていた。首を狙撃された安倍は、数時間以内に絶命する。
山上徹也（当時41）は身柄を確保され、引き金を引いてから30分も経たないうちに犯行を認めた。さらに、あまりに突飛すぎてにわかに信じがたい動機を口にした。
彼は安倍をムーニーズの名で知られるカルト教団、旧統一教会（現・世界平和統一家庭連合）の協力者とみなしていた。彼の母親が全財産を教会に寄付したため、山上とそのきょうだいは満足な食事ができないほど貧しく、人生を破壊されたという。
- 2023年1月の朝日新聞の記事によれば、 真の標的は旧統一教会の最高幹部である韓鶴子（ハン・ハクチャ）で、安倍ではないと山上は警察で供述している。教団創設者・文鮮明（ムン・ソンミョン）の寡婦である韓に近づくことができなかったため、高名な政治家で祖父・岸信介の代から教団と深い関わりのある安倍を銃撃したという。
調査の結果、この山上の荒唐無稽な主張が事実だとわかり、奈良県警は動揺した。彼らは短い会議のあと、安倍と旧統一教会とのつながりは、少なくとも現時点では明かすべきではない大変にデリケートな事案と判断したようだ。
2日後の7月10日におこなわれる参議院選挙の結果にも影響を及ぼすかもしれない。県警関係者は、銃撃事件当日の夜に開いた記者会見で、山上が「恨みを持つ特定の団体と、安倍につながりがあると思い込んだ」ために襲撃を実行したとだけ述べた。報道陣が追及しても、彼らは沈黙を守った。
参院選後、旧統一教会は山上の母親が信者だったと公式に認めた。これにより旧統一教会が、政権与党・自民党を長らく支えてきたことが明らかになった。安倍をはじめ多くの自民党議員は、旧統一教会信者を選挙活動に動員してきたのだ。彼らは秘密兵器的な存在として、選挙活動を支援した。
2022年7月、タブロイド紙の日刊ゲンダイは、教団と関係のある国会議員100人以上のリストを明らかにした。同年9月上旬、自民党は379人の国会議員のほぼ半数と旧統一教会の関係について、選挙協力要請、会費の支出、教団行事への参加といった何らかの接点があったとする調査結果を公表した。
さらに朝日新聞の調査に対し、都道府県議会の議員290人と知事7人も教団およびその関連団体と接点があったと回答した。
旧統一教会との関係が疑われる政治家の数が増えるにつれて、ありふれた風景に隠れていたスキャンダルがあぶり出された。それは韓国の右派カルト教団が過去70年の大半、日本を支配してきた保守政党と密接なかかわりがあったという事実だ。
日本国民は憤慨した。旧統一教会が自民党の政治家を利用しようとしただけでなく、そこに腹立たしい「偽善」があったからだ。安倍は熱烈なナショナリストとして、日本の国際的地位の再興に力を注ぎ、自国の帝国主義的な過去を堂々と誇っていた。
だが安倍と彼の政党は、旧統一教会と秘密裏に選挙で協力関係を結んでいた。さらにそのカルト教団は、過去の戦争に対する日本人の罪悪感につけこんで信者を洗脳し、巨額の金を搾取していた。
- カエサルの暗殺より重要な暗殺事件ないやろ
- >>4
影響度だけならオーストリアの皇太子殺してWW1の引き金引いた奴も - 山上が有能な暗殺者に間違いはないんやが警備があまりにも💩すぎるんよな
- >>5
本来は警備上問題のある場所だったからしゃーないやろ
共産も立憲も警備不可として断られとる場所やし山上がラッキーすぎただけや - 安倍ちゃんが生きてたほうが良かった理由、なにもない…
- 山上は有能だが多分山上じゃなくても余裕でやれた
- >>7
コロンブスの卵や
先にやったほうが凄い
善悪はともかくとしてな - >>7
あの日奈良に引き寄せるのは山上以外ありえない - >>9
長野の議員が10年前にコンドームつけなかったスキャンダルで安倍晋三が急遽奈良に演説するように変更したという事実 - >日本国民は憤慨した。
言うほどか？もう忘れとるやろ - サンキュー山神
- これ読むと選挙終わるまで犯行動機隠した奈良県警クソすぎないか
- 岡山遠征で一度諦めてからの急遽ガバガバ警備の地元にやって来る展開熱すぎる
- こいつが殺したわけちゃうし
- 関連記事でアベノミクス失敗って言ってたのスシローに暴露されてて草生えた
- 大河ドラマ「安倍晋三」
- でもシャバに出てきてケンカス支援者が寄ってきたら
「なんやお前ら！気持ち悪いんやこっちくんなボケアホカス！」って怒鳴りつけそう - 安倍氏が特定の団体と関係があると思い込んで犯行に及んだんやが？
- >>20
事実だった模様… - 映画『山上徹也 信念の銃弾』で盛られそうなフィクションシーン
534 それでも動く名無し 2022/08/04(木) 13:08:09.02 ID:e+6imt/A0
山奥で試射した時の銃声と同時に統一教会のパーティに参加する安倍がクラッカーを鳴らすシーンに切り替わる - 朝的安倍氏の絵が奉納されてるの深すぎる
- 流石にJFKのがでかいんじゃないの
- 安倍の暗殺に「驚かなかった」
旧統一教会の外の人間で教団を最もよく知る人物は、弁護士の山口広（74）だろう。この温厚な人物は、元信者の金を取り戻すために法的支援をする全国霊感商法対策弁護士連絡会を立ち上げ、事務局長を務めた。
安倍元首相の銃撃事件を受け、山口をはじめとする全国霊感商法対策弁護士連絡会の弁護士が2022年7月に記者会見を開いた
山口によれば、教団側はまず信者の心配事や不安を洗い出し、その苦難の要因は先祖が犯した罪にあるとして、償うには旧統一教会に献金するしかないと誘導するという。一方、ターゲットの所得や資産の詳細を探り、それを上層部に報告することも忘れない。こうした手順のすべてが、資金調達担当者用のマニュアルに記載されている。
担当者は教団の軍隊的ヒエラルキーに服従している。献金の実態について数人の旧統一教会員に話を聞いたが、教団側はこちらの問い合わせに応じなかった。
敬虔な仏教徒の山口は、金儲けのために宗教を悪用したり、信者を操ったりする旧統一教会のやり口に反発して被害者のための支援活動に加わったと話す。安倍が銃撃されたと知ったとき、山口は震撼した。だが容疑者とされる人物が旧統一教会の被害者だと知っても、「驚かなかった」という。
日本の旧統一教会員は教団の豊かな資金源だった。1984年に2人の元教団関係者が米紙「ワシントン・ポスト」に語ったところによれば、教団は1975〜84年までに少なくとも8億ドルを日本から米国に送金していた（旧統一教会の知名度は1980年代の米国でも高かったが、日本ほど多くの信者を獲得することはなかった）。
巨額の献金の陰に、どれだけ多くの人の苦しみがあったのだろう。奇しくもそれを明らかにしたのは、山上徹也だった。父親は山上が幼いときに自殺し、兄は小児ガンと診断され、その後に彼の母親は旧統一教会の信者になった。母親は約1億円を教団に献金して破産宣告を受けた。
一家は極度の貧困状態にあり、山上は大学進学をあきらめざるを得ず、兄は自殺した。安倍襲撃の前日、彼はあるジャーナリストに宛てた手紙で、「その間の経験は私の一生を歪ませ続けたと言って過言ではありません」と書いている。
山上は極端な例かもしれない。だが元旧統一教会幹部の桜井は、信者の家族から同様の話をよく聞いたと語る。当時、桜井は日本全国を回り、苦情や問題を抱えた教会員の家族の相談に乗る仕事に従事していた。そこで聞かされたのは、過剰な献金がもとで家族が苦しんでいるという話ばかりだった。
こうした家族の訴えを上層部に伝えても、彼らの反応は冷たかったと桜井は振り返る。その後も繰り返し忠告したところ、脱会を勧められたという。
米紙が「統一教会信者2世」を取材 文鮮明が日本人に植えつけた「罪の意識」とは
「彼女は精神に異常をきたしている」
2022年10月初旬、旧統一教会の信者2世が東京で記者会見を開き、一時取り乱す異様な場面があった。多くの日本人はこのとき初めて、信者の家族が負うトラウマの深さをリアルタイムで垣間見た。その信者2世は26歳の女性で、旧統一教会内で育ったという。いまも同教団に深刻な脅威を感じているため「小川さゆり」という偽名を名乗り、マスクを着用していた。
日本外国特派員協会で記者会見に臨む小川さゆり
グレーのスーツ姿で夫と並んで会見に臨んだ彼女は、教団内部における虐待的な慣行について説明し、それを規制してほしいと簡潔に述べた。彼女は、子供のときに教団から植え付けられた地獄の恐怖や、集団結婚式で見ず知らずの他人と結婚させられたカップルの多くが「後悔して生きている」と語った。
この会見で最も強烈な瞬間は、会見開始から約50分後に、旧統一教会側から突然メッセージが届いたことだ。小川の夫がカメラに向かって読み上げたそのメッセージは、「彼女は精神に異常をきたしており、ウソをつく傾向がある」と主張し、会見をただちに中止するよう求めた。さらにそこには、小川の両親の署名があった。
小川は明らかに衝撃を受け、激しく動揺しているようだった。それでも会見を続け、両親が教団の教えに執着するあまり、解離性障害やパニック障害に苦しめられたと明かした。
彼女は涙を抑えながら、現在は精神的に安定しており、過去4年は教団からいっさい制約を受けていないと語った。耳を傾けていた多くの人が、精神的に追い込まれながらも威厳を失わなかったことに深い感動を覚えた。
小川は最後に震える声でこう訴えた。
「私が正しいと思ってくださるなら、どうかこの団体を解散させてください 」
旧統一教会の指導部は再び沸き起こった非難を鎮めようと、献金手法が強引すぎたことを認めた。2022年9月、教団幹部のひとりが、今後は過度な献金をさせない措置を講じると発表した。
だが現役信者（ひとりを除いて教団側が人選をした）に取材すると、後悔している様子はほとんど感じられなかった。彼らは異口同音に、献金に関する苦情は誇張であり、文字どおり自発的に教団に寄進されたものだと主張した。
うち2人は、山上が安倍を殺害した動機と母親の献金問題は関係ないと言った。さらにそのうちのひとりは、山上を「テロリスト」と呼び、今回の銃撃事件は教団を攻撃する口実として左派がでっち上げたものだと話した。
- 真面目にこんな良い影響しかない暗殺は他にないわ
独裁者でも殺されたら国がぐちゃぐちゃになるのに - 山上の裁判はよやれ
- 民主主義への挑戦をしていたのは自民党だった
- 安重根やオズワルドのほうが格上じゃね
現職殺してるし - >>31
これだよな
ネットでは茶化して大げさに言うけどしょせん総理やってたのは二代も前の無役や
影響はないとは言わんが限定的や - >>33
最大派閥の長だったし
各方面に圧力をガンガンかけてたから単なる前々職以上の影響はあったろうけどね - アメリカ様も認めた英雄
- 安倍に油断があったのは事実やが油断するまで待てるのもその油断をシッカリ突くのも凄い
- ただの殺人罪で済んでるしな
- 歴史上もっとも失敗したSP
- ケネディ暗殺犯は？
- サラエボ事件の奴のがやばいやろ
- フィリッポス2世とカエサルレベルのレジェンドには並ばんやろ
アメリカの雑誌「山上は歴史上もっとも成功した暗殺者」
エッヂ
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