- 1 : 2025/12/26(金) 17:08:34.28 ID:CFful1AX0
https://mag.nhk-book.co.jp/article/2672
西 研さんによる、ニーチェ『ツァラトゥストラ』読み解き
新たな価値を創造せよ――。私たちはなぜ生きるのか。既存の権威と価値観を痛烈に批判し、神による価値づけを剥奪された人間が、いかにして自身を肯定すべきかを考えた哲学者ニーチェ。その言葉は時代を越え、いま私たちの深い共感を呼んでいます。
『NHK「100分de名著」ブックス ニーチェ ツァラトゥストラ』では、「超人」「永遠回帰」という二大思想を軸に、本書に込められた「悦びと創造性の精神」を西研さんが紐解きます。
今回は、本書より「はじめに」と「第1章」を全文特別公開いたします(第2回/全7回)
- 2 : 2025/12/26(金) 17:09:04.41 ID:CFful1AX0
- 人間は“創造的”に生きよ ――西 研さんが読む、ニーチェ『ツァラトゥストラ』#1【NHK100分de名著ブックス一挙公開】
『ツァラトゥストラ』の内容紹介
最初に『ツァラトゥストラ』の簡単な紹介から始めましょう。この本の主人公であるツァラトゥストラは、三十歳のときに山に入って籠もっている「隠者」です。その後十年ほどの間に溢れんばかりの知恵がたまってきて、それを人々に分け与えようと山を降りて説教することを決意する。ここから『ツァラトゥストラ』は始まります。ツァラトゥストラは、弟子たちにさまざまな説教をしていきます。「超人と末人」「あの世(彼岸)」「友人」「同情」などさまざまなテーマが豊富に語られていきます。しかし説教をしたかと思うと、「自分を信じてはだめだ。お前たちは自分自身で自分の道を見つけなければいけない」といって弟子と別れてもう一度山に戻ったりもします。山を出たり入ったりを繰り返しながら、説教がなされていくのです。
文体はルター訳『新約聖書』に近く、これは明らかに意識していると思われます。なぜなら、ニーチェのなかには「キリスト教に代わる新たな生き方の書をつくる」という気持ちがはっきりとあったからです。『ツァラトゥストラ』はいわば「聖書のパロディ」として書かれた、といっていいかもしれません。
この本の冒頭に“神は死んだ”という言葉が出てきますが、ニーチェといえば激烈なキリスト教批判をした人、というイメージがあります。しかし、彼の批判はキリスト教だけにとどまりません。キリスト教はいわば象徴であって、科学技術の進歩に対する信仰、さらには民主主義、社会主義、国家主義など、ヨーロッパで信じられてきたこれまでの最高価値はすべて「キリスト教的なもの」であった、とニーチェは考えています。だから彼がめざすのは、ヨーロッパのこれまでの価値すべてに対する批判なのです。
- 3 : 2025/12/26(金) 17:09:16.65 ID:CFful1AX0
- 主人公ツァラトゥストラは、新たな価値基準を人類に与えようとする預言者のような存在であり、その言葉は、そのまま著者の思想と同じだと考えてかまいません。──ちなみに、ツァラトゥストラという名前はゾロアスター教の開祖ゾロアスターのドイツ名です。もっとも、ゾロアスター教にニーチェが影響をうけたということはなく、キリスト教とは無縁な名前を用いたかっただけのことでしょう。ともあれ『ツァラトゥストラ』という書物は、「今までのヨーロッパすべてを清算して新しい文化(新たな価値基準と生き方)の礎をつくる」という、ニーチェの壮大な自負のこもった本なのです。
しかしその思想は、なかなか読み取りにくい。詩がしばしば入っているように、哲学書というよりは文学書の趣のある本で、美しく心に残るシーンもいくつかあります。しかし比喩が多くてどう解釈してよいかとまどうところも少なくありません。また『ツァラトゥストラ』の副題は「万人のための書だが、だれのためのものでもない書」というもので、ニーチェ自身、この本の思想はそう簡単にわかるものじゃないぞ、と思っていたようです。ですから、『ツァラトゥストラ』の中心思想を解読するためには、ニーチェの書いた他の本もあわせて読むことが必要になってきます。ぼくも、しばしば他の書物を参照しながら説明していくことにしようと思います。
さて、『ツァラトゥストラ』の主要なテーマは二つあります。「超人」と「永遠回帰」です。『ツァラトゥストラ』は四部で構成されていますが、前半の第一部と第二部のテーマは「超人」です。「人間は、動物と超人との間に張り渡された一本の綱なのだ」という有名な言葉(第一部「ツァラトゥストラの序説」)が出てきますが、これは一種の進化論みたいなもので、人間とは動物から超人に向かう間の存在であり、人間そのものではまだだめで人間を超えていかなければいけない、というわけです。この第一部、第二部では、「超人のために没落せよ」という言葉が何度もリフレインされます。「超人にはなれなくても、超人のために超人を用意すべく努力して死んでいけ。自分のあとに超人が生み出されればいい」というような意味ですね。
さらに後半の第三部と第四部では「永遠回帰」の思想が大きなテーマになります。「万物は永遠に繰り返す。どんな忌まわしい過去もまためぐってくる。君はそんな嫌なことを含んだこの人生を何度でも繰り返すことを欲するか?」。すなわち、自分の人生を究極的に受け入れて肯定できるか、と突きつけてくるのです。ツァラトゥストラ自身も、この永遠回帰をなかなか受け入れられず苦悩するのです。
略)
了)
- 6 : 2025/12/26(金) 17:10:42.04 ID:WnI6VhsJ0
- はいはい安部は死んだ
- 7 : 2025/12/26(金) 17:10:42.26 ID:V9V7sacN0
- 古くて、統一された権威が無くなった。
- 8 : 2025/12/26(金) 17:11:07.90 ID:QqfwUJnR0
- Googleにスレタイぶちこんでみれば?
- 10 : 2025/12/26(金) 17:11:29.81 ID:RdjD/k1Cd
- >>1
それ有名な誤訳正確には「神は晋だ」な?
- 41 : 2025/12/26(金) 17:29:50.92 ID:jJYpdG850
- >>10
こらマジらしいな
デリダも言ってた - 12 : 2025/12/26(金) 17:11:38.52 ID:i9RzZOWIH
- 晋さんを覗く時晋さんもまた
- 13 : 2025/12/26(金) 17:12:45.18 ID:lonm0iw10
- キリストは死んでるという歴史の話
- 14 : 2025/12/26(金) 17:12:49.36 ID:tWAg/fShM
- ニーチェ「こんな人生もう二度と嫌だ!」
- 15 : 2025/12/26(金) 17:14:00.36 ID:oM+LhuVD0
- ジョンレノンも同じこと言ってる
- 16 : 2025/12/26(金) 17:14:26.76 ID:CRMcx6KW0
- 安倍晋三をみているとき
安倍晋三もこちらをみている - 18 : 2025/12/26(金) 17:14:40.34 ID:dbGHqM6O0
- つらぁストラ
つとらすとぅら
全然読めん - 19 : 2025/12/26(金) 17:14:54.41 ID:wcmVZu7c0
- >>1
ニーチェが生きたのは19世紀後半で、今のようなトラウマ理論や診断概念は存在しなかった。でも、もし彼が現代のセラピー環境にいたら――おそらく「複雑性PTSD」と「慢性うつ」「双極スペクトラム障害」「解離性症状」などの複合的診断がつく可能性が高い。
特に、**「道徳は弱者のルサンチマンだ」**と強く主張した彼も、「怒れなかった自分が見出した救済の論理」である可能性がある。つまり、哲学が彼の「トラウマの処理装置」だった
- 20 : 2025/12/26(金) 17:16:10.07 ID:0Wkdt1Xp0
- 深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
日本人はニーチェ好きだな
- 21 : 2025/12/26(金) 17:17:02.66 ID:AjjjrpA80
- 答えは四十二
- 24 : 2025/12/26(金) 17:19:59.77 ID:aF3IQt9p0
- 私は
神だ - 25 : 2025/12/26(金) 17:20:04.90 ID:Lgs+cK3N0
- そんな装備で大丈夫か?
- 27 : 2025/12/26(金) 17:21:36.76 ID:Kom9SxQ50
- 資本主義的実力主義が宗教的習慣を上回ったぞーという歓声
それよりニーチェは永劫回帰論に注目した方がわかりやすい
日本で少し前に流行った勝ち組負け組理論はこいつの唱える超人と弱者の構図にソックリ - 28 : 2025/12/26(金) 17:21:37.22 ID:Cfo9vjsd0
- お前らが生まれて神は死んだ
- 29 : 2025/12/26(金) 17:21:43.87 ID:T2n8tVDs0
- それに対してアラン・ブルームはヴェーバーの価値自由とともにニーチェの「生の形式」が「ライフ・スタイル」として輸入されて(ドイツ・コネクション)
アメリカのライフスタイル主義を嘆いた、保守主義の立場から伝統的価値やアメリカの美徳というものが失われたと - 31 : 2025/12/26(金) 17:23:15.08 ID:pv3JwXXK0
- これは単純な話で、知性や合理性、人間の経験上のものを「正しさ」の判断基準にして世界や価値の捉え方をつくりなおすとした西洋の啓蒙思想からの近現代は
「正しさ」の判断基準とした知性合理性でその知性合理性の「正しさ」の根拠を当然に見つけられない無限後退の問題に陥った
そこから「根拠(真理)が見つけられないならそれは無いとするのが正しいんだ!」としてしまった
ここで存在の認識や倫理の判断についての絶対的根拠の喪失(神の死)っていうニヒリズムの問題が生まれることになった - 32 : 2025/12/26(金) 17:25:33.09 ID:1lMnGAD40
- >三十歳のときに山に入って籠もっている「隠者」です。その後十年ほどの間に溢れんばかりの知恵がたまってきて、
>それを人々に分け与えようと山を降りて説教することを決意する。ここから『ツァラトゥストラ』は始まります。
仏教だね - 34 : 2025/12/26(金) 17:26:32.42 ID:pv3JwXXK0
- そもそも西洋哲学のはじまりであるソクラテスが、当時のギリシャの自然哲学の隆盛から
客観実在の傾向で、主観側である価値、倫理性が蔑ろにされるソフィストの蔓延を憂慮して
「無知の知」(徳倫理の根拠を人間である自分は知らない)って立場から批判することで起こったもの
徳倫理の根拠は人間の経験や知性を超えてる真理(イデア)によるものでそれは神々の領域のものと - 35 : 2025/12/26(金) 17:26:58.27 ID:1lMnGAD40
- 「超人」:不老不死の永遠の命(霊)
「永遠回帰」:六道輪廻
インスピレーションだとこんな感じ - 38 : 2025/12/26(金) 17:29:26.03 ID:pv3JwXXK0
- >>35
ニーチェは仏教に傾倒したが、当然に仏教はニーチェやその他ニヒリストの思想とは違うものである世間のあらゆる価値観、存在の実在は煩悩による「苦」であるから
その煩悩を解決すると生死から解脱できる(つまり不死)ってのが釈迦の示したもの - 37 : 2025/12/26(金) 17:28:59.50 ID:QLRBurd00
- 空を見たまえ
- 39 : 2025/12/26(金) 17:29:26.36 ID:Kom9SxQ50
- それでもわかりにくいという人には君たちはどう生きるか(原作漫画版)をオススメする
この本はニーチェと直接関係はないが彼の著作ツァラトゥストゥラはかく語りきを真似ていて
主人公のコペル少年におじさん(ツァラトゥストゥラ)が例え話を通して語りかける構図をそのまま使っている - 40 : 2025/12/26(金) 17:29:42.92 ID:y32Uai+R0
- かつては災害や病気が神格化されていたけど科学が発達したからそれらは人間に制御できるようになり単なる事象にすぎなくなった
人間の科学力が上がれば世の中の神秘性が失われていき神の存在は誰も信じなくなると言う事 - 42 : 2025/12/26(金) 17:29:58.79 ID:mtC9uKzJ0
- はいはい
僕の髪は死んでますよ
【箴言】哲学者ニーチェの”神は死んだ”という言葉はどういうことか説明できる?
嫌儲


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