【アブラハムの宗教】キリスト教徒「三位一体！」イスラム教徒「”イエス”は神の子ではなく、神に選ばれた預言者であり、神の使者です」

イエスは乳児期に話した
コーランに記されたイエスに関する数少ない物語の一つに、イエスが生まれたばかりの頃に母親の貞操を守ったことが記されている。イエスが揺り籠から奇跡的に話すこの出来事は、2世紀のキリスト教文書「トマスの福音書」にも記されている。

イエスの福音
イスラム教徒は、イエスがインジール（福音書）と呼ばれる神の啓示を受けたと信じているがこれを新約聖書と同一視しているわけではない。インジールは海外えすに明らかにしたメッセージを指し、後代の信者が書いた記録ではない。

紛失または変更
イスラム教の思想では、イエスに与えられた本来のインジールは失われたか、改変されたと考えられている。新約聖書は、共通点を見つけるために異宗教間の議論で参照されることはあるが、イエスのメッセージの信頼できる記述とはみなされていない。

イエスのメッセージ
キリスト教徒にとって、福音書は最終的に救済をもたらすイエスの死と復活に関するものだ。しかしイスラム教では、イエスのメッセージは単に神の導きのもう一つの継続であり、アブラハムやモーセのような過去の預言者たちの中核的な一神教の教えと一致している。

イエスは十字架上で死ななかった
興味深いことに、コーランはイエスは十字架にかけられなかったと記されている。神がイエスを救い出し、天国に連れていったのだ。この信仰は、十字架と復活がイエスの使命の中心であるというキリスト教の理解と真っ向から矛盾している。

死を超えて
コーランによれば、イエスは死を経ることなく、ただの神の前に導かれただけだった。ヘブライ語聖書では、預言者エリヤとノアの曽祖父エノクにも同じようなことが起こった。

身代わり
多くのイスラム教徒は、イエスに似せられた誰かがイエスの代わりに十字架にかけられたと信じている。この理論はいくつかのハディースに見られ、「ユダの福音書」や「The Second Treatise of the Great Seth（原題訳：セトの第二論文）」など、特定の非正典キリスト教文書の考えを反映している。

物議を醸す福音
もう一つの非正典文書である「バルナバによる福音書」は、イエスの弟子の一人が自ら進んでイエスの代わりに十字架に架けられた敬意を詳細に説明している。しかし、この福音書はイスラム教の勃興よりずっと後に書かれたため、学者たちはこれをイスラム教独自の文献ではなく、後世に発展したものとみなしている。

ムハンマドのイエスの幻視
預言者ムハンマドは、「イスラ・ミラージ」として知られる、天国への奇跡的な夜の旅の最中にイエスを見たと伝えられている。この幻視は、イエスの特徴についてさらに詳しい情報を提供している。

対照的な説明
イエスの心安らぐ描写と比較すると、イスラムの文献ではダッジャールは背が低く、肩幅が広く、片目が見えず、額に「カフィール（不信者）」という言葉を刻んでいると描写されている。

イエスと獣
キリスト教では、ヨハネの黙示録でイエスは口から出る剣を使って多頭の獣（悪の勢力を象徴）と戦う。しかしイスラム教では、イエスの戦いはより直接的で、ダッジャールを殺し、イスラム教の最終的な勝利を達成する。

最後の安息の地
イスアムの伝統によれば、イエスは最終的に自然死し、イスラム教で2番目に神聖な都市とされるサウジアラビアの都市メディナでムハンマドの隣に埋葬される。これがイエスの地上の旅の最終章となる。

神の地位
キリスト教ではイエスを神の子であり三位一体の一部とみなしているが、イスラム教はこれを完全に否定している。イエスは人間の預言者であり、神の使者であり、決して神ではないと考えられている。イスラム教は絶対的な一神教をその中核的な信仰として強調している。

イエスと神のメッセージ
イスラム教はイエスを新しい宗教の創始者ではなく、依然の預言者たちが説いた同じ一神教の信仰を再確認した使者とみなしている。イエスの教えは単に人々を神に導くためのものであり、キリスト教が発展させたような別の進学的な枠組みを作り出すためのものではない。

宗教間の違いと共通点
イエスはイスラム教とキリスト教の議論において重要な人物である。どちらの宗教もイエスを崇拝しているが、その視点は大きく異なる。しかし、これらの違いと共通点を理解することで、宗教間の議論がより深まり、神学全体に対する尊重が生まれる。

了）

キリストは預言者じゃなく神の子を詐称した詐欺師と書いてある