「彼女につわりのような症状がある」「生理が来ない」…中高生の妊娠相談が倍増　休校長期化が影響か。熊本県

中高生の妊娠相談増加　休校長期化が影響か

新型コロナウイルスの影響で休校が続く中、熊本県内の妊娠相談窓口に中高生からの
悩み相談が多数寄せられている。子どもだけで家で過ごす状態の長期化が背景にあるとみられ、
関係者は望まない妊娠の増加を懸念する。

２４時間対応の妊娠相談窓口を設置する慈恵病院（熊本市西区）は４月、県内外の中高生から
７５件の相談を受けた。２００７年の開設以来、４月の件数では最多。相談件数に占める割合も例年（５～７％）から倍増し１３％に上った。

「生理が遅れており、妊娠したかもしれない」など女性からの相談のほか、
「彼女につわりのような症状がある」と悩む男性からの連絡も。
「妊娠検査薬で陽性が出た」などと対応を急ぐケースもあり、看護師や助産師らが助言している。

同病院の蓮田真琴・新生児相談室長は「コンドームを着ければ１００％避妊できるなど誤った認識が
目立つ」。蓮田健副院長は「休校が３カ月に及び、望まない妊娠に悩む若者は今後さらに増えるのではないか」と心配する。

熊本市が「産前・産後母子支援事業」を委託する熊本乳児院の２４時間相談窓口も、
高校生～２０代前半の若年層からの相談が増加傾向にある。

若年層からの相談は通常月１件程度だが、２～４月は計１０件ほどに微増したという。
担当者は「避妊や性感染症について正しい知識がないままの性行為は危険。早めの相談を」と呼び掛ける。

妊娠相談の専用窓口は、慈恵病院ＴＥＬ０１２０（７８３）４４９
▽熊本乳児院ＴＥＬ０８０（９０６８）７５２８
▽県女性相談センターＴＥＬ０９６（３８１）４３４０＝月～土曜、午前９時～午後８時。
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