「ブルータスお前もか」キリスト教を学ぶには紀元前からスタートしないといけない。3分で解説

​カエサルが生まれた紀元前100年頃のローマは、属州の拡大に伴う富の集中と、内乱や社会不安が絶えない、共和政末期の混乱期にありました。
​閥族派と平民派の対立、グラックス兄弟の改革と挫折、そしてマリウスとスッラによる内乱など、共和政の制度疲労が顕著でした。
​名門ユリウス家出身のカエサルは、早くから政界で頭角を現します。負債を恐れない大胆な行動と、民衆を味方につける政治手腕、そして卓越した雄弁術で、権力への階段を駆け上がります。
​紀元前60年、カエサルは自らの政治的野心を実現するため、ローマ最強の将軍ポンペイウスと、ローマ一の富豪クラッススと手を組み、非公式の政治同盟「第一次三頭政治」を結成し、元老院に対抗する強大な勢力を築き上げます。

​三頭政治の一員として執政官を務めた後、カエサルは軍事的な成功によって自らの権力を確固たるものとします。
​ガリア遠征と『ガリア戦記』: カエサルはガリア（現在のフランス）総督に就任し、紀元前58年から約8年間におよぶ遠征で、この広大な地域を征服し、ローマの版図を大きく拡大しました。これにより、彼は絶大な軍功と財産、そして精強な私兵を得て、ローマ随一の英雄としての名声を確立します。

​その間にクラッススが戦死し、カエサルの成功を恐れるポンペイウスと元老院は手を組み、反カエサル体制を敷きます。
​「賽は投げられた」元老院はカエサルに軍を解散して帰還するよう命じますが、カエサルは紀元前49年、軍を率いてルビコン川を渡り「賽は投げられた」、内乱へと突入します。

​カエサルは内乱に勝利し、名実ともにローマの最高権力者となり、共和政の枠を超えた統治を始めます。
​カエサルはポンペイウス率いる元老院派を打ち破り、地中海世界を転戦して敵対勢力を一掃しました。この間にエジプトへ渡り、女王クレオパトラと結びついています。
​勝利を収めたカエサルは、紀元前44年に終身独裁官に就任し、ローマの全権を掌握します。
​ユリウス暦と大改革: 彼は混乱した社会を立て直すため、ユリウス暦の制定、属州民への市民権拡大、公共事業の推進、負債者の救済など、広範かつ大胆な改革を実行しました。しかし、この独裁的な権力集中は、共和政の復活を願う人々との間に深い亀裂を生みます。

​ローマの制度を根本から変えようとしたカエサルは、伝統を守ろうとする人々に阻まれ、非業の死を遂げますが、彼の遺志がローマ帝国を創り出します。
​紀元前44年3月15日、「3月のイデス」に、カエサルはブルートゥスら共和派の元老院議員たちによって暗殺されます。

BOARD Information greta - 5ちゃんねる掲示板

greta.5ch.net